こうした中沢のやり方は、彼がオウム真理教の元信者、高橋英利に、サリン事件の被害者が、一万人、あるいは二万人だったら別の意味合いが出てくるのではないかと問い掛けをしたときのやり方に似ている。中沢は、別の意味合いがある可能性を示唆しているだけで、その別の意味が何なのかを説明していない。その意味合いが何なのかを高橋に考えさせ、彼からことばを引き出そうとしている。高橋は、太田とは異なり、中沢に反発し、中沢の意図通りに導かれることはなかった。だが、高橋が反発しなかったとしたら、彼は、中沢の代弁者に仕立て上げられ、霊的磁場の劇的な変化といったサリン事件の意味を語っていたことであろう。
October 18, 2009